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| 血清ってどんなもの? 肝機能検査 腎機能検査 糖尿病検査 脂質検査 |

生化学検査は、血液や尿の中に含まれているタンパク質、糖、電解質、酵素などの成分を測定する検査です。身体に異常がある場合(疾病時)には、血液中の種々の検査は通常の範囲をこえて増加したり減少したりします。そのため、これらの成分を測定する検査は、病気の存在を知ったり予知したりする上で大変重要です。
(血液の)生化学検査では主に血液の「血清」といわれる部分を用いて検査を行います。
では、血清とはどういうものなのでしょうか?
患者さんから採血した血液を放置しておくと、血液は自然に固まってきます。
さらに放置すると、赤血球や白血球などの血液成分は餅のように1つに固まります。
(この固まりを、「血餅(けっぺい)」といいます)
その上に淡黄色の液体成分があり、 これを「血清(けっせい)」といいます。
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遠心機で 回転 させると・・ |
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| ←これが 血清です |
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←これは 血餅(けっぺい) です |
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| 10分後 この状態で さかさまに しても血液は 落ちてきません |
1時間後 | 3時間後 | 5時間後 | 淡黄色の液体部分と 暗赤色の固まりに 分かれます。 |
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実際の検査では、血清と血餅にわかれるまで何時間も待つことはできませんので、
「凝固促進剤」と「分離剤」を入れた採血管を使い、迅速に血清成分の検査を行えるようにしてあります。
血清の色やにごり具合が、有用な情報をもたらしてくれることがあります。
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採血したばかりの血液です。 |
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正常な血清は透明で淡黄色をしています。 この淡黄色は、主に血清中に含まれる「ビリルビン」という成分によるものです。 (注) 血清と血餅の間にある白い層は、「分離剤」です。 |
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血清中に含まれるビリルビンの量が増えると、血清の黄色が濃くなります。 そうすると、皮膚や眼球結膜(白目の部分)が黄色になり、この状態のことを「黄疸」といいます。 |
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血清中に含まれるTG(中性脂肪)が増加すると、血清は白く濁った色になります。 TGは食後に上昇するので、空腹時に検査するのが望ましいです。 |
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様々な原因により、赤血球が壊れて血清が赤みを帯びることがあります。これを「溶血」といいます。 溶血してしまうと正確な検査の値が得られなくなってしまうので、再度の採血をお願いすることがあります。 |
それでは、生化学検査で測定している主な血清中の成分について簡単に説明します。
健康診断や病院などで耳にしたことのある あの項目には、いったいどんな意味があるのでしょうか?
★ 項目の横の数字は当院での基準値(成人での正常参考値)です。
1.肝機能検査
AST(GOT) 12〜31 IU/L
肝臓、心臓、骨格筋などに含まれる酵素で、急性肝炎や肝硬変などの肝障害のほかに、心筋梗塞などの心筋障害や骨格筋障害でも数値が上昇します。
ALT(GPT) 8〜40 IU/L
主に肝臓に含まれる酵素で、肝臓に障害があると肝細胞が壊れて血液中に流れ出るため、数値が上昇します。
LD(乳酸脱水素酵素) 110〜210 IU/L
心臓、肝臓、腎臓、骨格筋などに多く含まれる酵素で、急性肝炎などの肝疾患のほかに心筋梗塞、骨格筋障害、溶血性貧血、悪性腫瘍などでも数値が上昇します。
γ−GTP(ガンマ・ジーティーピー) 男性 11〜73 女性 9〜49 IU/L
肝臓、腎臓、膵臓などに含まれる酵素で、肝・胆道系の疾患で数値が上昇するほか、アルコールの過量摂取やアルコール性肝障害によっても上昇します。
ALP(アルカリホスファターゼ) 100〜330 IU/L
肝臓、胆管、骨、腸管などに含まれる酵素で、肝障害や胆道閉塞のほかに、骨疾患、甲状腺機能亢進症などでも数値が上昇します。
ビリルビン 0.2〜1.2 mg/dL
肝・胆道系の疾患ではビリルビンの排泄障害が起こり、血液中のビリルビンが上昇します。血中のビリルビン値が高くなると、黄疸が起こります。
2.腎機能検査
BUN(尿素窒素) 8〜22mg/dL
タンパク質の代謝産物で、腎障害などによって腎臓の排泄機能が低下すると数値が上昇します。そのほか、高蛋白食や消化管出血、脱水などでも上昇します。
クレアチニン 男性 0.6〜1.1 女性 0.4〜0.8 mg/dL
老廃物の一種で、腎不全や糸球体腎炎などによって腎臓の排泄機能が低下すると数値が上昇します。
3.糖尿病検査
血糖値 70〜109 mg/dL
血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を測定する検査です。膵臓から出るインシュリンの量や機能が低下すると数値が上昇します。
HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー) 3.0〜5.5%
ブドウ糖が結合したHb(ヘモグロビン)です。高血糖を示す病態では数値が上昇します。糖尿病の治療において、血糖コントロールの指標の一つとして利用されます。
4.脂質検査
総コレステロール 150〜220 mg/dL
コレステロールは脂質の一種であり、細胞膜の成分、胆汁酸やステロイドホルモンの材料として重要な成分です。血中のコレステロール濃度が高くなりすぎると、動脈硬化を促進させる一因になります。
HDLコレステロール 41〜95 mg/dL
いわゆる善玉コレステロールで、血管の内側についた悪玉コレステロールを取り除き、動脈硬化を抑制します。
LDLコレステロール 70〜140 mg/dL
いわゆる悪玉コレステロールで、血管の内側にこびりついて動脈硬化を促進します。
TG(トリグリセライド/中性脂肪) 30〜150 mg/dL
食事として摂取される脂肪の主成分となる脂質で、飲み過ぎ、食べ過ぎや糖尿病、甲状腺機能低下症などで数値が上昇します。